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特殊製法で造られたワイン
スパークリングワイン
炭酸ガスを含んだワインで、グラスの中ではじける細やかな泡が、見た目にもキレイなワインです。
製造方法は、シャンパン方式(瓶内二次発酵)、シャルマ方式(タンク内二次発酵)、トランスファ方式、炭酸ガス注入方式があります。
ワインは発酵の段階で炭酸ガスを放出しますが、シャンパン方式では、これを発酵が終わりきらないうちに瓶詰めします。すると瓶の中で発酵が続き、発生した炭酸ガスはワインの中に溶け込んで発泡性ワインになります。ただし、炭酸ガスの発生をより活発にするため、瓶詰め時に砂糖などの糖類を加えることもあります。
貴腐ワイン
貴腐ワインは、「ボトリティス・シネレア」という貴腐菌がつくことで葡萄の表面に無数の穴が開き、そこから余分な水分が蒸発し、干しぶどう状態になった、非常に糖度の高いぶどうから造られる、最高級の甘口ワインです。そのため、主にデザートワインとして飲まれています。
通常、貴腐菌は熟成途中のぶどうに付着して、ぶどうを腐せてしまいますが、限られた地域で一定の気象条件が整うと貴腐菌の役割が変わります。
その条件とは、「夏の間晴天の日が多く、9月から収穫するまでの間に、朝もやが立ち、午後になると晴れる」というものです。
このようにごく限られた条件下でのみ収穫できるぶどうで造るため、高価なワインになっています。
アイスワイン
天然状態で凍ったぶどうから生産されるワイン。水分は凍るが糖やその他の固体成分は凍らないため、濃縮された非常に甘いワインになります。天然に濃縮される果汁を発酵させる点は貴腐ワインと同じですが、アイスワインは貴腐菌の影響を受けていないため、貴腐香はもちません。
アイスワインが他のワインと最も違うところは、ぶどうの収穫時期です。アイスワイン用のぶどうは、通常のワイン用ぶどうが収穫される秋ではなく、冬を待ちます。
冬が近づくにつれアイスワイン用のぶどうは、凍結を解凍を繰り返し、少しずつ水分を失い、甘みと芳醇な香りをまとった果汁が実の中に凝縮されていきます。
そして、零下が続く厳冬期の早朝に凍ったままのぶどうを一房ずつ手摘みし、そのまま圧力をかけ一気に果汁を搾り取ります。
そこから採取できる果汁はぶどう一房からわずかスプーン一杯程度、通常の約8分の1程度です。そんな貴重な果汁からアイスワインは出来上がります。