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特集02 お酒選びのポイント

かつては特級酒、一級、二級というランクがありましたが、平成4年4月1日より日本酒の級別制度が撤廃され、 現在は、「製法品質表示基準」として8種類のランク付けがされています。

製法品質表示基準(特定名称の表示 8種類に分類)

@純米大吟醸酒 A大吟醸酒 B純米吟醸酒 C吟 醸 酒
D純 米 酒 E本醸造酒 F特別純米酒 G特別本醸造酒

自分が気に入った酒をさがすには、簡単に『吟醸酒』『純米酒』『本醸造酒』『生酒』という分け方で選ぶか、 『味と香りの4つのタイプ』別のお酒を選ぶかの2つの選び方があります。

『味と香りの4つのタイプ』別のお酒

日本酒造組合中央会では、日本酒を四つのタイプに分類して、日本酒の愛好家に示しています。

日本酒の味・香りの特性を、香りが高いか低いかの縦軸、味が若々しいか濃醇かの横軸で区切ることにより、次の4つのタイプに分けています。

  • ●香りの高いタイプ
  • ●軽快でなめらかなタイプ
  • ●コクのあるタイプ
  • ●熟成タイプ

4つの分類と料理の相性

香りの高いタイプ
香りと反発しないあっさりした料理
軽快でなめらかなタイプ
淡白な料理
コクのあるタイプ
強い風味の料理
熟成タイプ
濃厚な旨みと油脂を多く含む肉料理

日本酒度ってなに

普通よく言われるのが「辛口」「甘口」。日本酒度とは、糖分の比率のことを言うので、マイナスになるほど甘口となり、プラスになるほど糖分が少なく辛口となります。

日本酒度計による「甘口」「辛口」の測定がよく行われており、この測定結果が、ラベルにも掲載されているのです。日本酒度計は糖分を測る機器で、プラス表示の目盛りが大きいほど辛口、マイナスになるほど甘口ということ を表しています。

例えば、水の比重と同じところを0とし、プラス5以上は辛口・プラス、マイナス1〜4前後はやや辛口・マイナス2〜5は中口・マイナス5〜10は甘口といった判断が行われています。しかしこれに酸度がかかわってきます。 酸度が強いと辛口に感じ、弱いと甘口に感じるという傾向があり、全体のバランスによって、甘み、さっぱり感が変わってきます。 「要はプラスなら辛口、マイナスなら甘口」という大まかなところでラベルには表示がなされています。


冷やか熱燗で呑むか

よくできた吟醸酒や純米酒には芳香があり、この香りを楽しまない手はありません。 特に吟醸酒は、酒造好適米を50パーセント前後も精米し、米の芯に近い部分のみを使って、長期低温発酵させているのでこうした吟香が出るのです。
吟醸酒などの高級酒の「旨み」「爽やかさ」「香り」などを最大限に楽しみたいときは、7度から10度ぐらいの冷たい状態で飲むのが理想とされています。

そして特に秋・冬にはお燗は美味しいものです。そういうときには、純米酒か本醸造のお酒を選ぶのが無難かも。 温める温度は、個人差はありますが、 「ぬる燗」は約40℃ 、「上燗」は約45℃ 、「あつ燗」は約50℃が目安となっています。